弊社がある三重県松阪市には、歴史や文化を感じられる観光スポットがたくさん!
その中のひとつとして、豪壮な石垣が残る松阪のシンボル「松坂城跡」があります。
この記事では、そんな松坂城跡の歴史や見どころをお伝えいたします。
地元民だけど松坂城についてよく知らない!観光に行ってみたい!というかたにも、読みやすい内容になっているので、ぜひご覧ください。
松坂城の歴史
松坂城は、標高38mの独立した丘陵、四五百森(よいほのもり)に築かれた平山城です。
1588年(天正16年)、秀吉によって南伊勢約12万石を拝領し移封された蒲生氏郷(がもううじさと)が、夜を日に継いでわずか3年で完成させました。
現在は壮大な石垣のみが残っており城址公園として、往時の城の姿を現代に伝えています。
また、松坂城跡は平成23年2月7日、国指定史跡となっている日本百名城のひとつなんですよ。
松坂城のおすすめポイント
歴史ある松坂城跡ですが、ただ訪れるだけではもったいない!
ここがおすすめ!というポイントや見どころを紹介しますね。
松坂城のおすすめポイント
- 壮大な石垣
- 四季を感じるフォトスポット
- 松坂城跡内にあるカフェバー 月見やぐら
壮大な石垣
松坂城跡の最大の見どころは、全国でも屈指の壮大な石垣です。
氏郷は、石垣工事に際して近江から穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれる石垣専門の職人を呼び寄せたといわれています。松坂城築城当初の石垣は「野面積み」と呼ばれる工法で、江戸時代の石垣修復時に積み直された石垣は「打込みハギ」や「算木積み」と呼ばれる工法が使われています。
引用元:松阪市観光プロモーションサイト
松坂城跡を見学してよくわかるのは、天守台まで行こうと思っても、何回も折れ曲らなくてはならず、なかなかたどり着けないことです。
わたしも慣れないころは、歩いていて現在地がわからなくなり「いったい、いつ頂上へ着くの!?」と思ったときがありました。
これは、大手口(城の正面)や搦手口(城の裏側)には高い石垣や門に囲まれた空間があり、その中を二度折れ曲りながら先へ進む「守り重視の枡形構造」になっているからなんです。
特に搦手口は、天守に至るまでに枡形が四度も続き、防御に固い構造となっているのがわかります。
また、城跡からは城下町の面影を残す町並みを一望できるので、ぜひ松阪の街並みを石垣の上から眺めてください。
四季を感じられるフォトスポット
松坂城はさくらと藤の名所としても、親しまれています。
春にはソメイヨシノ、山桜あわせて約300本もの桜が石垣をピンクの花で埋めつくし、秋には銀杏が石垣を彩ります。
とくに春と秋は、写真撮影を目的としてきた観光客や、地元住民がたくさん訪れ、賑わっている印象です。
家族やペットと散歩をしたり、こどもと遊ぶ場所としてもおすすめですよ。
桜の時期には夜桜も楽しめるようにと、夜のライトアップも行われており、光に照らされた綺麗な桜が、城の歴史を物語っているかのような神秘的空間を楽しめます。
昨年は松阪市役所に近い、表門跡正面の石垣に「石垣投影」が行われていました。
松坂城跡(松阪公園)が2021年に、国史跡指定10周年をむかえることを記念し、松阪市がLED投光器を使って、石垣に投影。
松坂城を築いた戦国武将「蒲生氏郷」の家紋「対い鶴(むかいづる)」が映し出されていました。
今年も行われるかまだ分かりませんが、春になったらぜひ夜桜も楽しんできてくださいね。
松坂城で開催されている主なイベントはこちら!
松坂城跡内で行われている行事
- 本居宣長まつり(春)
- 氏郷まつり(秋)
松阪が輩出した偉大な国学者「本居宣長」を讃えるために行われるまつりです。
商都まつさかの礎を築いた蒲生氏郷公を偲んで開催する氏郷まつりです。
蒲生氏郷公・冬姫を中心とした武者行列も行われます。(松坂城跡および中心市街地)
※新型コロナウイルス感染症の関係で、祭りが中止になる可能性もございます。
松坂城跡内にあるカフェバー 月見やぐら
松坂城では石垣や城跡の風景を楽しむだけでなく、その空間の中で食事を楽しむこともできます。
それが松坂城内にある、大人のための隠れ家的バー&ギャラリー「松坂城・月見やぐら」。
松阪の魅力を再発見できる、木製品を中心としたアートギャラリーと、厳選した素材をつかったカフェバーが併設されています。
料理も地のものを使った創作手作りメニューで、酒通も楽しめるお店です。
観光客のかただけでなく、地元にお住まいのみなさんも、松坂城の歴史を感じながら食事ができる上品な場所ですよ!
松坂城の周辺にも魅力がいっぱい!
城内だけでなく、松坂城の周囲には松阪の文化や歴史を学べる場所がたくさんあります。
「本居宣長記念館」では、鈴の音と山桜をこよなく愛でた国学者・本居宣長の「古事記伝」で有名な宣長の自筆稿本や遺愛の品約16,000点が収蔵されています。
その隣は宣長が12歳から亡くなるまで暮らした旧宅「鈴屋」(国指定特別史跡)があり、偉大な国学者の当時の生活が偲ばれます。
松坂城のすぐ下には、武家長屋の御城番屋敷があり、当時の風景を感じることができますよ。
また、松阪もめん手織りセンターでは江戸っ子を夢中にさせた粋な「松阪もめん」のグッズやお土産を購入することもでき、機織り体験も準備されています。
粋な松阪もめんの着物を着て、松坂城城下町を散歩・観光するのもおすすめ!
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江戸庶民のお洒落心をわしづかみ!?松阪もめんの機織り(はたおり)体験で、楽しく歴史を感じよう!
松坂市役所の近くには、「観光交流センター」があり、三重や松阪のお土産が購入できます。
「松阪のまちなか観光はここからスタート」と呼ばれる場所でもあるので、観光前に立ち寄るのが良いと思います。
松坂城のまとめ
400年の歴史を持つ松坂城跡。
今も昔も松阪のシンボルとして、地元に愛されている場所です。
小学校の社会見学で何度も訪れたことはあったものの、松坂城跡について知らないことがたくさんあることに、今回の記事を書いていて気づきました。
きっと私のように、地元に住んでいるけどよく知らない、という方もいると思います。
そんな方がこの記事を読んで「松坂城っていいな、行ってみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。
紹介した通り、松坂城周辺は松阪の歴史を感じ・学べる場所が集まっているので、観光の際はぜひお立ち寄りくださいね。
今回は松城城の紹介でしたが、他のおすすめ観光スポットもこれから紹介していきたいとおもいます!
名所 | 松坂城跡(松阪公園) |
住所 | 〒515-0073 三重県松阪市殿町 |
電話番号 | 0598-53-4406 |
アクセス | JR紀勢本線/近鉄・松阪駅から徒歩15分 伊勢自動車道・松阪ICから15分 |
駐車場 | 松阪市駐車場(無料) |
ホームページ | https://www.city.matsusaka.mie.jp/site/kanko/matusakajogaiyou.html |