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初心者にとって心強いサポート付き!津市のシェア畑で週末農業

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西川
こんにちは!サンエルの西川です。

近ごろ、ニュースなどでも取り上げられ人気が高まっている「シェア畑」。みなさんは、耳にされたことはありますか?

今回は、今年5月から週1でシェア畑の活動をスタートしたばかりの農業初心者のわたしが、実際の活動の様子を記事にしてみました。

借りてみたいけれど少し迷い中のあなたに、「シェア畑」の魅力をご紹介いたします!

シェア畑をはじめたきっかけは、生命力にみなぎっていた祖父の存在

約20年前になくなった母方の祖父は、高齢になっても、魚も野菜も自給自足の人でした。

自宅裏にある川での魚釣りは、趣味ではなく夕食の一品のためで、獲ってきたばかりの戦利品(魚)を手慣れた手つきでさばいていた姿を、鮮明に覚えています。

また、庭で育てた木に登って果物の実をとるのも、祖父にとっては朝飯前の一仕事であり、その生きていくための力強さは、大人になってもずっと敬意の念がありました。

祖父の生きていくための姿勢を見習いたいと思いつつ大人になり、子育てをする中で「健康」や「家族」「食育」について考える機会が増えました。

この3つのテーマを考えた際に、「シェア畑」に挑戦することは、ごく自然な流れだったわけです。

そこで、ニュースなどでも取り上げられ人気が高まっている「シェア畑」が、なぜ今、注目されているのかについて、考えてみました。

そうすると、主につぎの3つの理由がありそうです。

理由1:レジャーの楽しみが減ったコロナ禍で、家族で楽しめる「シェア畑」のニーズが高まった

新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛やテレワークが続き、心身ともに疲労が溜まりやすい時期に、あらたなリフレッシュ方法としてシェア畑が注目されるようになったとも考えられます。

「テレワークが増えて時間ができたから、空いた時間で野菜を育ててみたい。」
「コロナ自粛の気晴らしに、何か新しいことに挑戦してみたい。」

このようなことがきっかけで始めたいと思った方も多いのではないでしょうか。

理由2:世の中が、シェアリング(所有から共有の時代)に移り変わろうとしている

ここ最近、ニュースでも取り上げられる「シェアリング・エコノミー」をご存知でしょうか。

「シェアリング・エコノミー」とは、インターネットを通じて、個人や企業が持つスキルや時間、場所を提供する経済活性化活動のことをさし、コロナの影響がありながらも世のなかで浸透してきています。

たとえば、農家に置き換えて考えた場合、現状、農家をする人の減少や高齢化が問題となっていますが、シェア畑によって多くの人が農業に参加可能になります。

農業ができなくなった人と農業を行いたい人が、農地を共有することで解決できるわけです。

理由3:食の原点回帰

新型コロナウイルスの感染拡大があったからこそ、自分の生活を見つめ直した方も多いのではないでしょうか。

誰が作ったのか分からないけれど、とにかく安く買えるのがいいという風潮が長く続いていたように思います。ただ本来は、食べるというのは動物のもっとも基本的な営みです。

「食」の原点回帰を考えたときに、いろいろな要素がありますが、「何を食べるのか?」は大切な要素です。

忙しい世の中ですから、いつも手作りのものを意識するのは疲れてしまいます。

食べ物は安さを求めて調達するものではなく、本当に美味しい愛情のこもった食材をとおして、家族やご近所の方々とつながりたいと思っている人が、最近は増えているように思います。

シェア畑の魅力とは?

今回、わたし自身がシェア畑を体験して、次の4つの魅力を感じました!

シェア畑の魅力4つ

  1. 非日常の時間を楽しめる
  2. 大地や自然からエネルギーをもらい受けていることを実感できる
  3. 地産地消、旬産旬消を体感できる
  4. 食育

畑仕事は、普段使わない筋肉を使う肉体労働でもあるため、作業のあとの疲労感は、実感としてデスクワークの疲れとは異なりました。

陽が降り注ぐ中での作業はたしかに疲労はあります。ただ、土の独特な香りや手触りを味わえるため、大地や自然からエネルギーをもらい受けていることを実感できます。

また、自分で育てた野菜を食べるといった究極の「地産地消」「旬産旬消」は、食育に繋がりますし、家族との共同作業の機会になりました。

シェア畑で育てられる、野菜の代表例

ここでは、わたしが利用しているシェア畑「菜園BANK」さんで育てることができる、野菜の代表例をご紹介します。

シェア畑で育てられる、野菜の代表例

  1. トマト
  2. ナス
  3. きゅうり
  4. ピーマン
  5. 枝豆
  6. とうもろこし
  7. ほうれん草
  8. 小松菜
  9. チンゲン菜
  10. さつまいも
  11. 生姜
  12. スイカ
  13. かぼちゃ

今回のシェア畑では、上記の中から、比較的初心者でも育てやすいもの(トマト、ナス、きゅうり、ピーマン、スイカ)を中心に、植え方や手入れの仕方を学びながら栽培しはじめています。

トマト

家庭菜園で非常に育てやすい野菜のひとつです。

ゴールデンウィーク明けごろに苗を買ってきて植えるとよく育ちますよ!

ナス

育てる上で、日当たりのよさが大切な野菜で、紫色の花が咲き、その後に実がなります。

きゅうり

直射日光に当たると、葉が焼けてくるので注意が必要な野菜です。

黄色い花が咲いた後に実がなりますが、実の成長スピードが速く、花が咲いたのち1週間ほどで食べごろになりますよ!

6月末に、初収穫した「きゅうり」はこちらです!

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ピーマン

ピーマンもトマト同様育てやすいですよ!

白い花がたくさんついて、やがて実がなり、緑色の実が大きくなってきたら収穫のタイミングです。

スイカ

スイカは高い気温と強い光を好む野菜で、日当たりがよい畑でよく育ちます。土壌はあまり選びませんが、水はけがよいことが条件です。

重要な栽培ポイントは、あまり手を加えず、つるも動かさず、スイカ自体の成長を見守ることです。

シェア畑の利用体験記

初日は、まず、作りたい野菜にあわせた土づくりからスタート!

事前に、農園で作れる野菜の情報を確認し、土づくりの当日までに苗を購入しておきます。

いざ、野菜を植える前の土づくりの作業開始!!

ちなみに、わたしが土づくりを行った日は朝8時に農園集合、苗を全て植え終えたのが14時過ぎでした。

間に休憩時間を約30分ほど入れましたが、それ以外の時間は、ひたすら農作業を行いました。

具体的には、以下の流れで土づくりを行いました。

土づくりの流れ6ステップ

  1. 石灰をまく
  2. 肥料(鶏糞・牛糞)をまく
  3. 耕うん機を使って、畑の縦と横を耕し、肥料のムラをなくす
  4. 高畝(たかうね)を作り、マルチカバーをかける
  5. 苗をマルチの上に配置していく
  6. 苗を植える

ステップ1-2.石灰、肥料(鶏糞・牛糞)をまく

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まず最初に行う作業では、石灰を手でまきます。(上記の写真)

ひと通り全体にまき終わったら、次に、鶏糞(けいふん)と牛糞(ぎゅうふん)の2種類の肥料をまきます。

鶏糞の効果は持続性、牛糞の効果は即効性、とそれぞれの役目があるため、この2種類をまいた方がいいそうです。

ステップ3.耕うん機を使って、畑の縦と横を耕し、肥料のムラをなくす

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使い方を学んで、さっそく開始!耕うん機が、意外に(!?)重労働でした。

ステップ4.高畝(たかうね)を作り、黒色のビニール製マルチカバーをかける

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この高畝を作るのが、もっとも大変な作業でした。機械で作れるものではないため、手作業で行うからです。

畝(うね)は、作物にとって重要な根張りに有効なスペースを確保し、保水や排水、地温の調節をするなど、大切な役割を果たします。

今回作ったのは、高畝(たかうね)と呼ばれるもので、耕土を高く盛り上げてつくった畝です。

表面積が広くなり、太陽熱や酸素が吸収されやすく、また排水性がよくなります。

この高畝は、水はけの悪い場所や耕土が浅い畑に有効とのこと。

畝をまっすぐ作るために、作りたい場所に合わせて糸を張り、これを目安にするとうまくいきます。

高畝(たかうね)づくりの流れ

  1. 最初につくる畝の片側の線に沿って、外側から内側に向かって鍬(くわ)で土を掘る。深さの目安は20センチ
  2. 片側の線に沿って掘り終わったら、今度は反対側も同じように内側に向かって土を掘る
  3. すると、畝の端の線と端の線との間に土の山ができ上がります
  4. 今回の畝は、1つあたり縦距離は約4.5メートル

ステップ5.苗(なえ)をマルチの上に配置していく

マルチカバーの上に苗を置く

マルチとよばれる、黒いビニールシートを敷いた畝1つ(約4.5メートル)につき、各5個ずつ苗をセット!

ステップ6.苗を植える

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黒色のマルチをスコップで破って、苗を植えていきます。

苗植え後に、お水をあげて、植物の根元周辺の土をかけます。

シェア畑の種類

シェア畑といっても、いくつか種類があり、利用内容が異なります。

ここでは、「市民農園」「体験農園」「滞在型市民農園」の特徴をご紹介します。

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初心者が、手軽に始められる「市民農園」

一般的に農地だけを借りるスタイルです。育てる野菜を自由ので、利用料が安いのが特徴です。

ちなみに、わたしがお世話になっている農園は、とても丁寧にサポートしてくださいます。

好きな野菜を自由に育てられるのがメリットです。(今回は、あらかじめ決まったいくつかの野菜の中から、好きなものを選びました)

しかし、自由と引き換えに、失敗しても自己責任になります。

また、道具を貸してくださる農園もありますが、一般的には、種や苗、支柱などの資材、道具などを自分で用意する必要があります。

野菜づくりのイロハを学びながら、野菜を育てられる「体験農園」

道具類も用意されているので、すぐに野菜づくりを始めることができます。

指導員がついて育て方をちゃんと学べるので、初心者でも安心ですよ。

一方、育てる野菜を自由に選べないことや、市民農園と比べて利用料金が高い側面があります。

宿泊施設が備えられている「滞在型市民農園」

簡易宿泊施設がついていて、長期滞在することもできるスタイルの農園です。

地域住民や他の滞在者たちとの交流も盛んなため、よりリアルに田舎暮らしを体験できます。

空気のきれいな場所でスローライフを楽しみたい方、田舎暮らしを試してみたい方に、滞在型市民農園はぴったりのシステムです。

初心者が、手軽に始められる市民農園

今回は、「初心者が手軽に始められる市民農園」について書かせていただきます。

わたしは、現在、週末農業の形で市民農園を利用しています。ここでは、市民農園を借りるまで、どのような流れだったのかをご紹介します!

市民農園を借りるまでの流れ

まずは、自分が住む自治体のホームページを調べます。(自治体が運営するシェア畑の情報を調べました)

農業初心者にとって、野菜を育てる上で色々と学びが必要なため、運営主との相性も大切だと思います。即決せずに、問い合わせ後に見学に行くなどをした方がいいと思いますよ!

契約することを決めたら、農園の運営主と日程調整し、初日までに自分たちで肥料や土、野菜の苗などの準備物を確認し、当日に持ち込みます。

家庭菜園のスタート時期

農作物は、1年を通していつでも植えられるわけではなく、収穫時期にあわせて決まっているので、注意が必要です。

今回は、5月にスタートしたので、ギリギリ夏収穫用に間に合いました。

わたしもはじめて耳にした言葉ですが、「春まき」「秋まき」という、野菜を育てる上でふさわしい種まきの時期をさす言葉があるそうです。

「春まき」とは3月から4月にかけて、夏収穫に向けて、野菜を植えることをさします。

一方、「秋まき」とは9月から10月にかけて、冬の収穫用に向けて、野菜を植えることだそうです。

このように、種をまく時期は、一年をとおして決まっているため、シェア畑に挑戦されたい方は、この「春まき」「秋まき」を意識されるといいと思います。

家庭菜園用手作り虫除け薬の作り方

ここで、農作物を育てる上で欠かせない、手作りの虫除け薬をご紹介します!

とっても簡単なので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

用意するもの

  • 穀物酢 500ml
  • 鷹の爪 10本
  • 失敗しても自己責任。種や苗、支柱などの資材、道具などを自分で用意する必要があります。(道具を貸してくださる農園もあります)

作り方

  1. 上記の材料をまぜる
  2. この原液を50倍にうすめる

使えるのは、作ってから10日後になります。ちなみに、カメムシには効きません。

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三重県内にある、おすすめのシェア畑

三重県には北部から南部まで、多くのシェア畑があります。おすすめのシェア畑をいくつかご紹介します!

団体名 地域 電話番号
菜園BANK(NPO法人) 津市 070-2227-0212
ここファーム 津市 059-261-6470
アイリス ふれあい農園 桑名市 0594-48-7165
株式会社アイゴット 鈴鹿市 0594-41-4520
笑びすや農園 松阪市 070-6410-9933
エネドッグパーク 多気郡明和町 090-7617-0989

シェア畑を体験して得たもの

わたし自身、畑や農家のある環境で幼少期に育っていないため、今回がはじめての農作業でした。

挑戦してみて、なにより分かったのが、農作業においての「土づくり」の大変さ!

初夏の暑さも重なって、想像以上にハードな肉体労働でした。

土づくりにはじまり、支柱を立てるのにも苦労したり、無農薬をまいて虫害と戦ったり・・・。

しかし、この一連の農作業をとおして「きちんと手間ひまをかけて取り組んだことは、実りにつながる」ということを、大人になった今、あらためて実感しています。

「野菜を作るって、こんなに大変だったのか」を5分に1回の頻度でつぶやいていたら、運営主の方から「初日は、みなさん、同じことをおっしゃりますよ!」とのことでした。

大変だった初日と引き換えに手に入れた、週末の畑通いは、今やわたしの日常生活にとって、なくてはならない存在になりつつあります。

西川
ぜひ、参考にしてみてくださいね!

レミ-上半身横向き
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