「牛といえば松阪牛」と、他県の方々からも言われるほど、抜群の知名度をもつ松阪牛を通して、多くの方に「松阪市」は知られています。
また、さかのぼること江戸時代は、日本の経済の一翼を担う松阪商人の本拠地でもあり、「三井家発祥地」としても知られています。
その松阪市には、現在、地元の方々にとって憩いの場となっている公園があります。
それが、地元の方々に愛されている「松阪農業公園ベルファーム」です。
松阪市民が感じる、松阪ベルファームの魅力
松阪ベルファームには、散歩しながらも、まるで外国にいるような気分を味わえる庭園「イングリッシュガーデン」、そして大勢でイベントを楽しめる広場や公園、地元の野菜や果物などを販売する産直市場「ベルファーム農家市場・松阪商会」、複数の飲食店も併設された、楽しいコンテンツが盛りだくさんの施設です。
松阪ベルファーム内にあるガーデンカフェ「ルーベル」の野菜ソムリエの手作りランチ
一日過ごしても飽きのこない要素がたっぷり用意されていて、小さなお子様連れのファミリーから、ご高齢の方々まで多くの方が楽しめる場所です。
混雑するのは休日だけ!?と思いきや、平日も、小さなお子様連れの利用者も多く、大人はカフェなどで一息つきつつ、子ども達はのびのびと遊んでいる光景がよく見られます。
松阪ベルファームの魅力1:子連れ家族ものんびり過ごせる広場や散歩道
ただ、現在はコロナ禍ということもあり、コロナ前に比べると利用者の少ない状況です。ですが、広場やアスレチック遊具、散歩コースなど、屋外施設が多いので、コロナ禍でも密を避けて利用しやすいですよ。
松阪ベルファーム内のアスレチック遊具
また、少し静かな気持ちで落ち着きたいときには、自然をゆっくり満喫できる散策コースもあり、休日は観光客で賑わう松阪にいながらも、ゆったりとした時間を過ごせます。
松阪ベルファーム内には3つの大きな池があります。画像はそのひとつ「四郷池」
松阪ベルファームの魅力2:四季を通して、いろいろな表情を見せてくれる「イングリッシュガーデン」
2つ目の見どころは、なんといっても見ごたえのある季節ごとの数々のお花たちです!
3月~4月は、チューリップの開花ではじまり、ゴールデンウィークの頃には、約60品種、約500株のバラが順に咲くローズフェアが開催されることから、年間の中でも来場者が増える時期でもあります。
梅雨の頃には、紫陽花が見られるようになり、その後まもなく訪れる暑い夏を前に、静かな時間を過ごせる空間に変わります。
朝夕に涼しさを感じ始める秋頃には、様々な花たちが出迎えてくれ、秋のバラたちが、まるで来場者たちを待っていたかのように優雅な開花をはじめます。
春に向けて寒さに耐えながら力を蓄える植物たちが多い冬は、健気に咲くスノードロップをはじめとする数種類のお花たちが来場者を迎えてくれるのも、この季節ならではの光景です。
松阪ベルファームの魅力3:年に1回開催される「松阪牛まつり」
また、松阪の名物といえば、なんといっても「松阪牛」ですよね。
ここ松阪ベルファームでは毎年11月になると、年に一度の松阪牛の魅力を一堂に集めたイベント「松阪牛まつり(松阪肉牛共進会)」が開催されています。(※2020年、2021年はコロナにより中止)
2019年の「松阪牛まつり」の松阪肉試食会は、先着2,000食の一大イベントも開催されており、この日は長蛇の列ができて、終日大盛況となりました。
松阪ベルファームの魅力4:スタッフ自らが企画するイベントが盛りだくさん
松阪ベルファーム内では、先ほど紹介した松阪牛まつり以外にも、年間を通して、季節の食材を使用した体験講座が頻繁に開催されています。
収穫体験や親子農業体験学習ができる農場もあり、非日常的な時間を楽しめるのもベルファームならではです。
じつは、松阪ベルファーム内で実施される多くのイベントは、スタッフ自ら企画立案から設営撤収まで自前で行っています。
私自身も、松阪ベルファームは公共施設だと認識していたのですが、民間企業が運営する方式を取っています。このため、スタッフたちが、日々、創意工夫をこらしながら、来場される方々のために企画を考え、実施しています。
冬のこの時期は「味噌作り」のイベントも数回実施されており、リピーターも多く、早々に定員オーバーになるイベントの1つでもあります。
2月には「バレンタイン限定!3種のいちごでタルト作り」の開催も予定される予定で、旬の美味しい果物を使って、旬の果物を使って、季節に応じたイベントを企画されています。
春は、もちろんイベントが目白押しですが、秋は、りんごフェアやさつまいも収穫体験もできたりと、食に関わるイベントがもりだくさん開催されています。
ボランティアによって育てられている花たちが溢れるガーデン
松阪ベルファームには、見どころ満載の様々なお花たちが、年間をとおして出迎えてくれます。
そのお花たちの息吹を感じるイングリッシュガーデンは、市民のために思いきって数年前から無料化されました。このイングリッシュガーデンは、じつはボランティアさん達の尽力によって、日々、大切に育てられているんです。
毎週2時間、自由に参加されているボランティアさん達の多くは女性で、イングリッシュガーデンの手入れを通して、日々のガーデナー活動の情報交換の場にもなっているそうです。
また、リピートで参加されているボランティアさんも多いそうで、活発な活動に繋がっているようです。
制約もある公共施設として、公園管理費の縮減に繋げるための一つの好事例といえます。
これらの活動は、あまり表には出てきていないものの、運営する企業の真摯な姿勢と努力が静かに伝わってきます。
ぜひ、地元松阪市民としては、一緒に盛り上げていきたい場所のひとつです。
大切に育てられている、農園内に咲く10月下旬~11月中旬頃が見頃の秋バラ
松阪農業公園ベルファームのまとめ
松阪市民にとって日常生活の中に当たり前のように存在している松阪ベルファームが、じつは色々な人の努力によって運営されています
この取り組みの成果もあり、暖かい春先は、休日となれば、とくに来場者が増え、混雑するほどの盛況ぶりになります。
施設付近に住む弊社の社員も、週末は地元の新鮮野菜を買うために定期利用しているそうで、あらためて地元の人々からも愛される地域に密着した場所といえます。
また、SNSの運用も積極的に行っており、他府県の方々へもメッセージを発信され、ドローンによる空撮も早い時期から挑戦されているその取り組みに驚きました。
コロナによる自粛生活が続いてはいますが、身近にあった施設が、このような元気で魅力的な施設であることを知れたのは、大きな収穫です。
ぜひ、松阪にお越しの方は、松阪農業公園ベルファームにも立ち寄ってみてください。
施設名 | 松阪農業公園ベルファーム |
入園料 | 無料 |
住所 | 〒515-0845 三重県松阪市伊勢寺町551-3 |
電話番号 | 0598-63-0050 |
営業時間 | 9:00~17:00(お問い合わせは、18:00まで) |
ホームページ | https://www.bellfarm.jp/ |
SNSアカウント | Instagram Twitter |